AI で三面図を生成してみよう
Blender などの 3DCG でモデリングを楽しみたい。
でも絵心がないから下絵とかデザインが出来ない。
そんな悩みを AI が解決してくれます(かもしれません)
そんな方法を3つご紹介します。
事前情報
今回利用するモデルなどは下記の通り。
- model: koji
- Lora: character sheet / turnaround (Front-Side-Back)
- 削除されたよう...
- character sheet などで検索すると、似たような Lora が見つかるかも
- 拡張機能: controlnet
プロンプトで頑張る (おすすめ度☆1)
プロンプトで三面図を指定することで、それらしい画像出力が望める。
それらしいというのは運の要素が強いためだ。
ガチャ運と根気が必要になる。
三面図を指定する固定のプロンプトは存在しないため、いくつかのキーワードを混ぜる必要がある。
それは下記の4つだ。
- three sided view (three view drawing, front and back and side)
- concept art (official art, character sheet)
- full body
- simple background
その場合は、キーワードを変えるとかの工夫が必要になるだろう。
何回か頑張ってみた結果が以下の通り。
Prompt:
masterpiece,high resolution,girl,orange hair,black eyes, (concept art, official art,full body)(three sided view:1.3), simple background
Negative:
mutated hands and fingers,text,title,deformed,bad anatomy,disfigured,poorly drawn face,mutation,mutated,extra limb,ugly,poorly drawn hands,missing limb,floating limbs,disconnected limbs,malformed hands,long neck,long body,out of focus,artist name,worst quality,cropped,bad anatomy,missing fingers,too many fingers,bad hands,EasyNegativeV2,jacket,coat
Width: 666, Height: 512 (三面図なので、横幅が広い方がいいと思ったので)
出力結果:
T-pose していなかったり、顔が変に出ていたり、姿勢が微妙だったりするが、それらしいのは出力された。
それらしいのが出力されたら、おかしな部分は再度出力するなり加工するなりすれば OK だ。
もしくは姿勢などはプロンプトで指定すれば、改善される可能性があるかもしれない。
三面図を一気に出力することに拘らなければ、一面ずつ出力という手もある。
しかし、ハッシュが同じでも同じキャラになる確証はないので、安定しないだろう。
Lora を利用する (おすすめ度☆2)
プロンプトだけではガチャ要素が強すぎるので、それを安定させるために Lora を利用する。
今回は上述してある Lora を既に持っていたため、それを使う。
現在では残念ながら配布停止されているため、持っていない場合は類似な Lora を利用しよう。
Lora を利用することで、そこそこ安定して三面図が出力されるため、成功率が高くなる。
気に入ったのが出力されたら、任意に加工すればいいのは変わらない。
Prompt:
<lora:character-sheet:1>,masterpiece,high resolution,girl,orange hair,black eyes, (concept art, official art,full body)(three sided view:1.3), simple background
Negative:
mutated hands and fingers,text,title,deformed,bad anatomy,disfigured,poorly drawn face,mutation,mutated,extra limb,ugly,poorly drawn hands,missing limb,floating limbs,disconnected limbs,malformed hands,long neck,long body,out of focus,artist name,worst quality,cropped,bad anatomy,missing fingers,too many fingers,bad hands,EasyNegativeV2,jacket,coat
出力結果:
はみ出してしまっているので、何回かの試行が必要だろう。
Openpose を利用する (おすすめ度☆3)
Lora でも4体出現したりするため、100%ではない。
それを限りなく100%にするのが Openpose だ。
Openpose は棒人間などで出力される人間を指定することができる。
今回はこれを利用して、三面図な棒人間を利用して出力する。
出力の前に三面図な棒人間が必要になる。
正面・背面 T-pose な Openpose 用の棒人間は civitai に存在するが、側面はなかなか見つからない。
なので、openpose editor などで自作するのが一番安心だ。
元絵も、AI で出力してもいいかもしれない。一面ずつで厳選すれば安定するだろう。
自作が面倒な場合は、権利が微妙かもしれないが、フリーの三面図を拾ってきて Openpose で棒人間を抽出して利用するといいだろう。
三面図のままではうまく抽出できないかもしれないので、1面ずつ抽出して切り貼りするなどが必要かもしれない。
今回は 3D openpose editor で1面ずつ作って、それをペイントで張り合わせた棒人間三面図を利用した。
Openpose:
Prompt:
masterpiece,high resolution,girl,orange hair,black eyes, (concept art, official art,full body)(three sided view:1.3), simple background
Negative:
mutated hands and fingers,text,title,deformed,bad anatomy,disfigured,poorly drawn face,mutation,mutated,extra limb,ugly,poorly drawn hands,missing limb,floating limbs,disconnected limbs,malformed hands,long neck,long body,out of focus,artist name,worst quality,cropped,bad anatomy,missing fingers,too many fingers,bad hands,EasyNegativeV2,jacket,coat
出力結果:
背面と認識してくれなかったり、側面の腕もあるため下絵としては使いにくそうだ。
これは棒人間の出来が悪いためで、そこは改善次第だろう。
服装は下着や肌色多めを指定すれば下絵に使いやすくなる。
他と違い、T-pose を確実に出力できるため、使いやすい絵になる。
追記
何度か試したが、背面がやはりうまくいかない。
棒人間だけではダメなのかもしれない。
背景透過
背景をシンプルな絵にしているのは、透過しやすくするため。
任意のソフトや Web アプリで透過できるので、出力後に透過して、下絵として使おう。
問題点
便利な一方、問題点ももちろん存在する。
- 左右対称ではない
- 気に入る絵が出来るかは結局ガチャ
- 下絵にした場合の権利関係がどうなるか
なので、やはり自分で描くのが一番ってコト？！
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